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サイクルモードエコクラシック (ツインリンクもてぎ) Aクラス 72キロ

フレーム:GIANT TCR-ADVANCED SL
ホイール:A-CLASS 630
ヘルメット:GIRO IONOS


 今回はチームで、ツインリンクもてぎサーキットで行なわれるイベントのレース部門に参加した。
 ホストチームとして宇都宮ブリッツェン、招待にブリヂストンアンカーなどが名前を連ねているとのことで、かつてのシマノもてぎロードレースのような、強者を含むホビーレースを想定していた。
 今年から始まる制度、Jサイクルロードツアーに登録しているとはいえ、コムレイド・ジャイアントはジュニア上がりの選手が多く、彼らをいきなり国内のトップカテゴリーに放り込まなくてはいけないから、こうしたレースで少しでも経験を積まなくてはならないのだ。

 強豪チームの選手の逃げを作る動きがあるだろうから、それに対応するようにという監督の指示でスタートした。走り方としては消極的に聞こえるが、強豪相手には多少動きを合わせて行かないとコムレイド・ジャイアントの一人相撲になってしまう。
 が、ふたを開けてみると強豪チームの姿はなく (なんとこのイベントは出走リストがなかったのだ)、Jサイクルロードツアー登録チームは、コムレイド・ジャイアントだけ。

 こうなると、初期の想定とは逆に、横綱相撲をとって、なおかつ勝って当然の状況。
 多くのホビーレーサーのかたたちの楽しみを奪ってしまった感もあるが、今回のメンバーのおもなところは十代の選手であり、勝利をもぎ取ったのは、今まさにジュニア選手である16歳の若手であることをここに記してご容赦願いたい。

 さて、当初の指示通りに走っては消極的に過ぎる。
 スタート直後、チームメイトが前方に少ない。前に上がるように指示を回すよう声を掛け、積極的にいくように即座に変更する。
 自らもアタックを掛け、集団につかまったところでどんどんカウンターアタックを掛ける様に指示を出す。
 交互に仕掛けると、三回目くらいでイナーメのタケダ選手と、山根、チームメイトのまさるの三人で抜け出しに成功した。
 正直、もっとしつこくアタックが必要かと思っていた。三回目ほどで決まってしまうと、残り距離は50キロほど。
 これを三人でチームタイムトライアル状態というのは、少々げんなり。
 中盤でつかまるかとも思ったが、後ろでチームメイトが嫌がられながらも徹底して抑えてくれたようで、タイム差は最大1分ほどに。
 逃げグループに入った情報は、50秒差までしか耳に入らず、時に30秒差に詰まる場面もあり、踏ん張りどころでペースを調整したりと気は抜けない。だが、今回は内山監督自らが指揮ユニットとしてレースに出走しているので、安心な面も半分。
 残り3周(残り約15キロ)を迎えたところで、逃げ切りを9割がた考え、残り2周に入る手前で勝つ算段をはじめた。

 といっても、戦力比は2:1。セオリーどおりにやれば必ず勝てる。そこまで徹底するのはいやらしい気もしたが、勝たなくてはいけないし、セオリーを実践で学ぶ機会も少ない。

 残り1周。まさるが先頭交代に加わらなくなったタケダ選手に、先頭交代を要求するが、圧倒的に不利な状況で引かないのは当然で、卑怯でもなんでもない。引く引かないの問答で無駄な牽制をすれば、集団があっという間に追いついてくるから、同じチームで二人いる我々が引くべきところまで引く必要がある。

 そして、行動を起こす距離を測る。その距離とは、激しい動きをして速度が落ちても、集団につかまらず、ゴールまで二人のうちどちらかが行き切れる距離だ。

 今回は残り2キロほどで、山根が先行してアタックを掛ける。当然のように、まさるは追う必要がなく、タケダ選手が猛追してくる。山根が捕まった場合、足を温存したまさるがカウンターアタックを仕掛ければよい。

 山根は逃げ切ってもいいが、まずはタケダ選手の足を使わせること。山根は、つかまった場合、グロッキーになって千切れてしまうと、まさるとタケダ選手の一対一になってしまうので、有利な状況を保つため、つかまっても千切れないよう、再加速できる力を残す。

 そして、まさるについてだが、本来ジュニアのレース中心で一緒に走る機会が少なく、どれくらいの足を残しているか読めない。
 後ろをなんども見て山根が確認していたのは、実はイナーメのタケダ選手ではなく、その後ろにカウンターアタックを仕掛けるべきまさるが、タケダ選手の加速に対応してちゃんと付いているかを、つぶさに見て取っていたのである。と、これは自画自賛。

 最終コーナーを曲がっても、タケダ選手が一定の距離を保っていたので、あとは山根も自分のためにゴールラインめがけて加速を掛けた。

 そして、残り距離が200メートルほどになったところで、まさるが本来カウンターアタックのために温存していた力でゴールスプリント。山根をまくって見事優勝した!

 僕自身が、こうして欲しい、こうしてくれれば簡単に勝てるのにな、ということを実践してチームメイトを勝利に導けたことは嬉しい。まあ、まさるの足の残り具合だと、ほうっておいても勝てそうだったな。
 でも、適当にやって万が一、勝ちを失えば、2位を獲ってもゼロと同じだ。
 だから力任せでなく、間違いのない方法を採った。勉強という意味でも、正しかったと思う。

 たとえば、この日タケダ選手が我々より圧倒的に強くて、山根に追いついたとしても、最後のゴールラインで、まさるが僅かにでも差せればいい。
 どんなにタケダ選手の足があまっていたとしても、ゴールラインをまたぐ瞬間だけ、まさるが前にいれば勝ちなのだ。
 だから、その瞬間まで、タケダ選手がまさるの前を引く理由を作るのが僕の役目だった。僕を追うために、タケダ選手はひたすらまさるの前を引き続けなければならない。それは、ゴールスプリント時によく見られる列車の、アシストの位置に当たる。
 この状況に追い込まれると、まず間違いなく前を引いている選手は後ろから捲くられる。
 必ず勝てる状況を作り出せたことに、僕自身はゴールして安心したのだった。
 うちのチーム自体、勝ち星は多くないからね。


 メイングループでも、チームメイトが複数、入賞と呼べる順位でゴールした。

 チームメイトが、集団の追撃の芽をつぶしてくれたおかげで、少ない人数で逃げ切ることが出来た。
 いかにホビーレースのメイングループとはいえ、平坦のコースは圧倒的に集団が有利だ。メイングループが勢いづいたら、もののわずかな時間で吸収されてしまっていただろうと思う。

 そして、イナーメアイランド信濃山形のタケダ選手。逃げには利害の一致による協力体制も必要で、彼の助けも逃げ切りには必須だった。三名でレースの半分以上の距離においてひねり出した平均時速は、40.78km/hだった。集団の平均速度は、だいたいコンマ3キロ落ちるくらい。ほんのわずかな速度差だ。


 さて、喜びもつかの間、冷静に立ち返ると、勝てる可能性のほうが圧倒的に高いレースだったわけだ。
 喜ぶよりは反省点を洗い出すべきだろう。

 本番になれば、うんときついレースが待っている。本当に手放しで喜べる結果を得られれば、重畳だ。



1位 中里 仁(コムレイド・ジャイアント)
2位 山根理史(コムレイド・ジャイアント)
3位 武田秀明(イナーメアイランド信濃山形)
4位 恵阿珠 朝(コムレイド・ジャイアント)
5位 高岡亮寛(イナーメアイランド信濃山形)
6位 武田耕大(コムレイド・ジャイアント)

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